私はウィーンに生まれ、ドイツ語を母語として育ちました。日本人とオーストリア人の血を引くことから、文化の違いを敏感に察する力が自ずと培われたようです。また、ものの見方や考え方にはいろいろあること、他の人の立場に立って考えることを幼い頃に覚え、誤解が生じそうな状況を早い段階で察知する力も養われました。このように自然と身についた感覚は、ウィーン、ブリュッセル、東京の大学で翻訳通訳学(ドイツ語・フランス語・日本語専攻)を学ぶことによって、確かな技能となりました。それと同時に、小さい頃から好きだったフランス語とフランス文化についても理解を深めることができました。その後、ウィーンで通訳・翻訳事務所を立ち上げる前に、英国に子会社を置く日本企業に勤務しました。そこでは英国と日本のビジネスマナーについて、それぞれ深く学ぶことができました。通訳・翻訳の仕事を始めてからというもの、この道に進んだこと、そして多くのお客様に信頼のおけるパートナーとして選んでいただけることを、毎日のようにうれしく思っております。